火曜日はやや静かで、今日のアジア時間でも米ドルは他の通貨に対して安定的に推移する傾向があった。 パウエルFRB議長の発言は金融政策に関連するものではなく、むしろ気候変動への中央銀行の深い関与を否定するものであり、市場を興奮させるものではなかった。 これに対し、シュナーベルECB理事は、中央銀行の気候変動への関与に賛成し、ECBは気候変動への取り組みを強化すべきと述べた。
昨日の米国株式市場は、米国経済のインフレ圧力がさらに冷え込み、FRBの積極的なタカ派的スタンスが緩和されるとの楽観的な見方が広がり、上昇に転じた。 一方で、米国経済だけでなく世界経済にも景気下落の可能性が依然残っており、昨日発表された世界銀行の経済見通しでも、このネガティブな見通しが強調される傾向にある。 同時に、11月のインフレが加速し、小売売上高の伸び率が予想を上回って加速したことから、オーストラリアの平均的な消費者がオーストラリア経済でより多くの支出をする意思と能力があることが示され、豪ドルが上昇したことにも注目する。
この発表により、RBAはタカ派的な姿勢を緩和していたが、金利決定をケースバイケースで検討することになったため、より積極的でタカ派的なスタンスになるだろう。 中国の経済が再開したことで、近隣の韓国と日本が入国制限を設けるなど、コロナ感染症が増加したことに注目したい。 中国の再開をきっかけに、近隣の韓国や日本が入国規制を開始したため、中国はこれらの国からのビザを停止し、緊張が高まっている。
商品面では、APIが発表した米国の原油在庫が1486万5000バレルと大幅に増加し、需要が生産レベルに追いつかず、米国原油市場の低迷を示唆したことから、WTIの価格は下落する傾向にある。 原油投資家は、本日のEIA原油在庫統計で、この増加が確認されるかどうか注視しているようだ。
その他の注目材料
本日の欧州時間では、トルコの11月経常収支とチェコの12月消費者物価指数の発表に注目したい。米国時間では、EIAの週間原油在庫の発表に関心が集まるだろう。明日のアジア時間では、日本の11月経常収支、オーストラリアの同月貿易収支、中国の12月インフレ指標の発表に注目したい。
EUR/USD 4時間チャート

Support: 1.0715 (S1), 1.0585 (S2), 1.0440 (S3)
Resistance: 1.0845 (R1), 1.1000 (R2), 1.1180 (R3)
AUD/USD 4時間チャート

Resistance: 0.7010 (R1), 0.7125 (R2), 0.7265 (R3)



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