全体として、市場の関心は本日深夜に行われるFRBの会合に移行しているようだ。 昨日の米国株式市場は小幅上昇、米ドルは20年ぶりの高値付近で比較的安定しており、金価格は休場中の利点を生かして上昇し、米国の10年債利回りはほぼ3%に達し、市場のタカ派的期待を裏付けている。
FRBは50bp(2倍)の利上げを実施すると予想されており、金利は0.25~0.50%から0.75~1.00に達すると見られていることに注目したい。 現在、Fed Funds Futuresは、このようなシナリオが実現することを92.8%で市場が織り込んでいることを示唆している。
また、この先さらに金利が上昇し、年末には2.75~3.00%に達することも織り込み済みである。 現在の市場の期待が実現するためには、明日の会合以外に5回の会合が残っていることを考えると、FRBは年末までにさらに4回の50bpの利上げと25bpの利上げ、そしてそのすべてを実施しなければならないことになる。
つまり、米ドルが実質的な支持を得るためには、FRBは2回以上の利上げを実施しなければならないだろう。 FRB が予想通り実際に 50bp 利上げした場合、米ドルが実質的に上昇するためには、金融政策の引き締めを強調するために今後さらに利上げを行うことを予感させる、付随する声明で激しいタカ派的トーンを維持する必要があるかもしれない。 もう一つのシナリオは、明日75 ポイントの利上げに踏み切ることで、米ドルが上昇することである。
2 回の利上げとそれに伴う声明文がタカ派的なトーンに満たない場合、市場の期待がタカ派的であることから、米ドルが下落するだろう。 一方、FRBの金融引き締めは市場の流動性を奪うものであるため、市場にタカ派的と判断された場合、この発表はFX市場以外に米国株式市場にも大きく影響すると予想される。 また、この後のパウエルFRB議長の記者会見では市場のボラティリティを維持する発言が予想され、注視が必要だ。
本日のイベント
本日の欧州時間では、ドイツの3月の貿易統計、ユーロ圏の4月の最終総合PMI値、ユーロ圏の3月の小売売上高が発表される。米国時間では、米国の4月のADP雇用統計全国雇用者数、カナダの3月の貿易統計、米国の4月のISM非製造業PMIが発表される。木曜日のアジア時間では、オーストラリアの建築認可の伸び率とオーストラリアの3月の貿易統計が発表される。
USD Index 4時間チャート

Support: 102.90 (S1), 102.10 (S2), 101.25 (S3)
Resistance: 103.85 (R1), 104.75 (R2), 105.60 (R3)
US 30 Cash 4時間チャート

Support: 33100 (S1), 32250 (S2), 31170 (S3)
Resistance: 34150 (R1), 35110 (R2), 35850 (R3)



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