米国経済の景気下落の可能性に対する懸念や、日本円やスイスフランのような安全な通貨が支持された特徴から、市場は様子見をしているようで、昨日の米ドルは横ばいの動きを維持した。 なお、昨日はフィリー連銀景況指数が予想外に低下し、米国経済が縮小どころか鈍化していることを示す結果となり、景気下落の可能性に対する市場の懸念が強まっている。 さらに、週間新規失業保険申請件数が急増し、米雇用市場に弛みが生じていることを示唆した一方、中古住宅販売件数が減少し、米不動産セクターの需要不足を示唆した。
このため、商品通貨カナダドルや豪ドルなどのリスク資産や米国株式市場は下落して終了し、市場心理が悪化した。 一方、米国株式市場も、納得のいかない決算発表の影響を受けているようで、本日の株式市場は、引き続き決算発表に注目が集まり、特に注目度の高い企業、中でも本日のプロクターアンドギャンブル(#PG)に注目が集まるものと予想される。
市場心理が悪化していることに加え、原油価格の下落も、商品の需要面への懸念から、カナダドルに下落圧力をかけているようだ。 英国では、3月の主要小売売上高が減少したが、コア小売売上高の前年同月比伸び率を見ると、問題はさらに深刻になる。
その他の注目材料
本日の欧州時間では、デギンドスECB副総裁のスピーチが予定されているほか、英国の3月小売売上高成長率、フランス、ドイツ、ユーロ圏全体、英国の4月PMI速報値の発表に注目が集まる。米国時間には、カナダの2月小売売上高と米国の4月S&P PMI速報値の発表が予定されている。エルダーソンECB政策委員、デギンドスECB副総裁、クックFRB総裁のスピーチが予定されていることに注意したい。
EUR/USD 4時間チャート

Support: 1.0855 (S1), 1.0695 (S2), 1.0530 (S3)
Resistance: 1.1000 (R1), 1.1140 (R2), 1.1270 (R3)
USD/CAD 4時間チャート

Support: 1.3465 (S1), 1.3335 (S2), 1.3230 (S3)
Resistance: 1.3560 (R1), 1.3655 (R2), 1.3800 (R3)



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