金曜の米8月雇用統計がさまざまなシグナルを発したにもかかわらず、米ドルはいくぶん上昇した。一方、米株式市場はまちまちのまま1日を終え、金は下落を避け、米ドルとの負の相関関係を断ち切り、この関係が金にとって有利に偏っているとの疑念を再確認した。商品面では、原油価格が引き続き上昇し、逼迫した供給サイドに押されて87ドルの壁を突破した。
本日、米国とカナダの市場は祝日のため休場となる。大西洋の反対側では、ラガルドECB総裁のスピーチが予定されており、同総裁がタカ派的な発言をするようであれば、ユーロが上昇するだろう。
また、明日のアジア時間に行われるRBAの金利決定にも注目したい。しかし、同銀行のブロック次期総裁は先週、
利上げが再び必要になるだろうと述べた。中銀が利上げに踏み切った場合、豪ドルは明日、非対称的に上昇することになるかもしれない。
その他の注目材料
欧州時間には、トルコの8月消費者物価指数、スイスの第2四半期GDP、ユーロ圏のSentix指数の発表がある。明日のアジア市場では、日本の7月全世帯消費支出、オーストラリアの第2四半期経常収支の発表に注目したい。
今週の指数発表:
火曜日:フランスの8月サービス業PMIが発表される。水曜日:オーストラリアの第2四半期GDP、ドイツの7月鉱工業受注、イギリスの8月全産業PMI、カナダの7月貿易収支、そして最後に米国の8月ISM非製造業PMIが発表される。木曜日:まずオーストラリアの7月貿易収支、中国の8月貿易統計、ドイツの7月鉱工業生産率、そして英国の8月ハリファックス住宅価格、EUの第2四半期GDP改定値、そして最後に米国の週間新規失業保険申請件数が発表される。最後に金曜日は、日本の第2四半期GDP改定値とカナダの8月雇用統計に注目したい。
EUR/USD 4時間チャート

Support: 1.0735 (S1), 1.0635 (S2), 1.0515 (S3)
Resistance: 1.0835 (R1), 1.0940 (R2), 1.1045 (R3)
AUD/USD 4時間チャート

Support: 0.6400 (S1), 0.6285 (S2), 0.6170 (S3)
Resistance: 0.6490 (R1), 0.6620 (R2), 0.6725 (R3)



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