FRB議事録がメインイベント

12月のFRB議事録はFRBのタカ派的な意向を伝えるものだったが、米ドルは上昇せず、この日は赤で終了した。議事録の内容は、政策立案者が目的を達成するためにファンド金利の継続的な引き上げを支持し、インフレ圧力が和らいだという十分な証拠が得られるまで金利の引き上げを長期的に維持することに固執することを改めて示すものであった。インフレ率の最近のピークと下降はポジティブなニュースとして歓迎されたが、委員会は、インフレ率が目標である2％に近づいて低下しているという説得力のある証拠を見るまでは、金融政策を十分に制限する必要がある。

FOMCは「2023年に連邦預金金利の引き下げを開始することが適切であると予想した参加者はいなかった」として、断固とした態度で一致し、市場から見た信頼性を確保した。一方、市場は現在、FRBが第2四半期末頃に軸足を移すと見ている。 FRBの主な懸念は労働市場の逼迫感である。中央銀行は、労働市場の逼迫が続くと、インフレ圧力が深く、長くなる重大なリスクがあり、FRBの政策軌道に影響を与えるだろうと予測している。労働市場の回復力が持続する場合、FRBはさらに長く金利を引き上げる必要があるかもしれない。

昨日発表されたJOLTsレポートでは、11月の求人数が増加したことが示され、米ドルを上昇させた。本日は、重要な米国非農業部門雇用者数統計の前日に労働市場の状況を垣間見ることができるため、新規失業保険申請件数とADP雇用統計全国雇用者数の発表に注目が集まりそうだ。予測では、ADP雇用統計全米雇用者数は非農業部門雇用者数の変化として15万人増が見込まれ、前回発表の12万7000人を上回るとされている。週次新規失業保険申請件数については、先週と同じ225千件と予想されており、この結果は、雇用市場にまだ亀裂がなく、弾力性が保たれていることを証明するものである。

この後、ブラードセントルイス連銀総裁とボスティックアトランタ連銀総裁がスピーチを行う予定だ。市場では、FOMCメンバーが中央銀行の将来計画について説明し、さらなるヒントを提供するだろうと予想されている。昨日、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、少なくとも100bpsの利上げが予定されており、2023年には5.4％付近の終値が維持されると発言している。カシュカリ総裁は最近、他の多数の政策立案者とともに、終値が予想中央値の5.1％を上回ると見ている。