中央銀行によるタカ派的な金利決定が相次いだ後、景気減速に対する市場の懸念が強まり、安全資産である米ドルに資金が流入した。一方、日本のインフレ率の鈍化とハト派的な日銀が日本の通貨に重くのしかかる傾向があるため、典型的な安全資産である日本円は弱含んだ。
まず、市場を驚かせたのは、金利を50bp引き上げ、5.00%に引き上げたBOEだ。声明文では、「経済における持続的なインフレ圧力の兆候」と「労働市場の逼迫」を挙げている。市場では、利上げのピークが6.00%に設定され、今後も利上げが続くとの見方が維持されている。全体として、中銀はタカ派的なスタンスを維持し、さらなる利上げが実施されると予想される。
スイス国立銀行は25bpの利上げを実施したが、市場では予想されていたため、あまり注目されなかった。一方、ノルウェー国立銀行は市場を驚かせ、50bpの利上げを実施し、フォワードガイダンスでさらなる利上げを明言した。木曜日、エキゾチックな通貨にとって大きな失望となったのは、トルコ中央銀行だった。指導者が交代したトルコ中央銀行は、これまでのハト派的なスタンスから一転して大幅な利上げに踏み切り、オーソドックスな経済政策への回帰を示すと予想されていた。一部のアナリストは、1週間物レポを21%まで引き上げるだろうとさえ考えていた。中央銀行は1週間物レポ金利を従来の8.5%から15%に引き上げたため、市場のタカ派的な期待には応えられなかったようだ。この決定は、エルドアン大統領の真摯な姿勢に対する市場の疑念を強め、リラの暴落を許しただろう。
その他の注目材料
Today we note the release of UK’s retail sales for May, and the preliminary PMI figures of June for France, Germany, the Eurozone as a whole, the UK and the US. On the monetary front we note that ECB President Christine Lagarde, St. Louis Fed President Bullard, Atlanta Fed President Bostic, ECB board member Panetta and Cleveland Fed President Mester are scheduled to speak. During Monday’s Asian session please note that BoJ is to release the summary of opinions for the June meeting.
GBP/USD 4時間チャート

Support: 1.2660 (S1), 1.2465 (S2), 1.2280 (S3)
Resistance: 1.2865 (R1), 1.3070 (R2), 1.3295 (R3)
USD/JPY 4時間チャート

Support: 142.75 (S1), 140.80 (S2), 138.70 (S3)
Resistance: 145.10 (R1), 146.80 (R2), 148.80 (R3)



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