昨日公表されたFOMC6月会合議事録では、「コアインフレは年初来、持続的な緩和を示していない」として、FRBは現在の措置が十分でない可能性を懸念していることが示され、FRBが2%のインフレ目標を達成するためには、積極的な利上げ政策を継続しなければならない可能性を示唆した。
さらに、ウィリアムニューヨーク連銀総裁は昨日のスピーチで、「インフレの現状に満足していない」と述べ、前回の金融政策決定会合では据え置いたにもかかわらず、FRBは利上げを継続するしかないという説をさらに裏付けている。 米国株式市場では、メタ社(#FB)がツイッターの対抗馬と目される「スレッズ」を本日米国で発表する予定である。ツイッターの最大の脅威とされるこのアプリは、指数保護規制に関するいくつかのハードルをまだクリアしていないため、当面の間、欧州での発売は見送られる。
昨日から2日間にわたって開催されたOPECのセミナーを受け、原油市場に興味深い動きがあった。サウジアラビアのエネルギー相が、リヤドとモスクワによる最近の減産は「結束」を示すものだと発言したのに続き、アラブ首長国連邦(UAE)のエネルギー相が、自主的な追加減産は発表しないと表明したのだ。さらに、同エネルギー相は「市場は放置されない」と述べ、サウジアラビアが価格を引き上げようとしている一方で、他国は増産、あるいは少なくとも現在のレベルを維持しようとしていることから、OPECの結束に亀裂が入ったと見られている。
その他の注目材料
本日の欧州市場では、ドイツの5月鉱工業受注、ユーロ圏と英国の6月建設業PMI、ユーロ圏の5月小売売上高伸び率が発表される。米国市場では、6月の米ADP雇用統計全国雇用者数、週間新規失業保険申請件数、5月のカナダ貿易統計、6月の米ISM非製造業PMI、5月の米JOLTS求人倍率が発表される。ローガンダラス連銀総裁のスピーチが予定されているほか、BuBa総裁とナゲルECB政策委員のスピーチも予定されている。イエレン米財務長官の中国訪問が予定されている。明日のアジアでは、日本から5月の全世帯消費支出成長率が発表される。
WTICash 4時間チャート

Support: 70.15 (S1), 67.65 (S2), 65.05 (S3)
Resistance: 72.50 (R1), 75.15 (R2), 78.45 (R3)
USD/JPY 4時間チャート

Support: 143.65 (S1), 142.30 (S2), 140.80 (S3)
Resistance: 145.10 (R1), 146.80 (R2) 148.80 (R3)



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