昨日、FRBは大方の予想通り、据え置きを決定した。さらに、パウエルFRB議長は何度も、据え置きとはいえ、これはFRBが利上げを終えたことを意味するものではないことを再確認したため、将来の利上げの可能性を残しており、中央値が0.5%上方修正されたことから、年内にあと2回、利上げを行う可能性を示唆している。"数年後 "に利下げが行われるかもしれない。興味深いことに、昨日のFOMCの金利決定を受けてドットプロットは上昇し、FRBの政策担当者は、年末までの金利の中央値が5.1%だった3月の会合から5.6%となり、FRBの終値が以前の予想よりも高くなると予想するようになった。
本日の欧州市場では、ECBが本日中に開催する金融政策決定会合で25bpの利上げを実施すると予想されており、市場の関心がECBに向かう可能性が高い。さらに、ドイツとユーロ圏全体がテクニカルリセッションに陥っており、投資家は、ECBが積極的な利上げを続ければ、ドイツとフランスに続くテクニカルリセッションに陥るユーロ圏の経済国が増えるのではないかと懸念している。
明日のアジア市場では、投資家の関心は日本銀行の金利決定に移るだろう。植田日銀総裁が超緩い金融政策へのコミットメントを常に繰り返しているにもかかわらず、明日発表される予定の政府の財政政策は、マイナス金利を維持するという銀行の姿勢を強調し、ECBがより「伝統的」な金融政策に移行した場合には大きな財務的影響が出る可能性を警告している。 米国株式市場では、グーグル(#GOOG)がEU競争委員会に「市場における支配的事業者による濫用行為を禁止する」第102条に違反するだろうとして提訴されており、グーグルが有罪となった場合、ユーロ圏におけるグーグルの広告収入事業が競争促進のために分割されることに注目している。
その他の注目材料
本日は、フランスの5月確定消費者物価指数、トルコの外貨準備高、米国の6月ニューヨーク連銀製造業景気指数、同月フィラデルフィア連銀景気指数、週間新規失業保険申請件数、5月鉱工業生産、そして5月小売売上高の伸び率などが発表される。明日のアジア時間では、日銀の金利決定に加えて、日本の5月のチェーンストア売上高の発表に注目する。
EUR/USD 4時間チャート

Support: 1.0695 (S1), 1.0525 (S2), 1.0370 (S3)
Resistance: 1.0855 (R1), 1.1000 (R2), 1.1140 (R3)
USD/JPY 4時間チャート

Support: 140.80 (S1), 138.70 (S2), 136.60 (S3)
Resistance: 142.75 (R1), 145.10 (R2), 147.30 (R3)



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