ドルは昨日、106ドル台で推移し、本日の消費者物価指数の発表を控えて落ち着いた値動きとなった。 本日のメインイベントは、米国の7月消費者物価指数の前年同月比と前月比であり、投資家は注視している。 予測指数では、前年同月比は9.1%から8.7%に、前月比は1.3%から0.2%に低下すると予想されている。 実際のレートがそれぞれの予想と一致した場合、インフレ圧力のピークと減速が示唆され、FRBによるこれまでの利上げが重要な影響を与えた可能性があり、ドル安が進むと考えられる。
また、予想されたシナリオが現実のものとなれば、FRBの肩の荷が下り、9月の会合でさらに積極的な利上げに踏み切る必要性が緩和され、ドルがさらに下落する可能性もある。しかし、今日から9月のFRB議長の会合までの間に、様々なことが起こり得ることに注意しなければならない。 現在FFFは、FRBが75bpの利上げを行う確率を69.5%と予想しているが、これは先週金曜日に発表された雇用統計が予想を上回り、米国の労働市場の厳しさを強調したことを市場がすでに織り込んでいるためである。 なお、消費者物価指数の発表後にはシカゴ連銀のエバンス総裁のスピーチが予定されており、FRBの金融政策見通しに関するヒントを市場が待望していることから、彼の発言は価値があるものと思われる。
USDIndex traded sideways yesterday, between 105.10 support and 106.82 resistance levels. Given the upward trendline since the 2 of August, we remain bullish. Yet, given the stabilization of the index’s price action, the threatening of the prementioned upward trendline and the RSI indicator which remains near the reading of 50, we see a sideways movement emerging. Should the bulls reign over, we may see the break of the 106.82 (R1) line and a move close to the 107.64 (R2) level. Should the bears take over, we require seeing the break of the ascending trendline, the break of the 105.10 (S1) and a move near the 104.46 (S2) level.
また、トルコ経済の動向についても触れておきたい。週末、エルドアン大統領はソチでロシアのプーチン大統領と会談し、報道筋によると、両者の合意により、トルコはロシアの原油と天然ガスをルーブルで支払うことで購入できるようになり、トルコはロシアの決済システムであるMirに加盟することになったようだ。 このニュースは、重要な局面でトルコ経済を後押しするだろうが、今のところトルコリラは上昇していないようだ。
その他の注目材料
ドイツの7月の消費者物価指数前年同月比は、先月の8.2%から8.5%に上昇し、ユーロを上昇させるだろう。また、チェコ共和国の7月消費者物価指数にも注目したい。
USDIndex 4時間チャート

Support: 105.10 (S1), 104.48 (S2), 103.82 (S3)
Resistance: 106.82 (R1), 107.64 (R2), 108.53 (R3)
XAUUSD 4時間チャート

Support: 1760 (S1), 1723 (S2), 1683 (S3)
Resistance: 1800 (R1), 1839 (R2), 1874 (R3)



この記事に関する一般的な質問やコメントがある場合は、次のリサーチチームに直接メールを送信してください。research_team@ironfx.com
免責事項:
本情報は、投資助言や投資推奨ではなく、マーケティングの一環として提供されています。IronFXは、ここで参照またはリンクされている第三者によって提供されたいかなるデータまたは情報に対しても責任を負いません。