昨日、米ドルは他の通貨に対して少し上昇したが、米ドルには弱気な傾向が残っているようだ。 金価格が米ドル建てであることや、2つの取引商品の負の相関を考えると、米ドルがわずかに上昇したことは金価格を押し下げる傾向があることに留意する必要がある。 一方、米国株式市場は長期休暇を終えて再始動しようとしており、ゴールドマンサックスとモルガンスタンレーの決算発表が予定されていることから、米国の大手銀行の決算発表が続こうとしている。
JPモルガンやバンクオブアメリカは市場予想を上回ったものの、シティグループは目標を下回り、ウェルズファーゴは収益目標を下回ったが、大手銀行が米国経済の先行きについて警告を発していることに注目される。 為替市場では、明日のアジア時間に日銀の金利決定が発表されるため、日本円が市場の注目の的となる。 日銀は-0.10%の金利を維持すると予想されているが、現在、日本円のOISはそのシナリオが実現する確率を71.65%としており、残りは10bpの利上げも可能であることを示唆している。
日本銀行が引き締めを行う場合、金利よりもむしろYCCに主眼を置くと思われる。 また、国債の購入額についても、前回の付属文書では無制限とされていたため、市場とは正反対の調整が予想される。
日銀が引き締めに失敗した場合、円安が進行するだろう。 本日、カナダの消費者物価指数が発表される予定であり、この発表によってカナダ中央銀行の利上げ圧力が強まるため、カナダドル相場は米ドルに対して安定的に推移する傾向がある。
その他の注目材料
本日の欧州時間では、ドイツの12月HOICP最終金利、英国の11月雇用統計、ドイツの1月ZEW指標、ニュージーランドの隔週ミルクオークションが発表される予定だ。ボロECB理事のスピーチが予定されているので、注意が必要だ。米国時間には、カナダの12月住宅着工件数と同月消費者物価指数、ニュージーランドの12月電子カード売上高伸び率などが予定されている。ウィリアムズニューヨーク連銀総裁のスピーチが予定されていることに注意したい。水曜日のアジア時間では、日銀の金利決定のほか、日本の11月の機械受注成長率も発表される予定だ。
USD/JPY 4時間チャート

Support: 128.60 (S1), 126.50 (S2), 124.00 (S3)
Resistance: 131.40 (R1), 134.80 (R2), 138.10 (R3)
USD/CAD 4時間チャート

Support: 1.3335 (S1), 1.3230 (S2), 1.3140 (S3)
Resistance: 1.3465 (R1), 1.3570 (R2), 1.3685 (R3)




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