FRBが本日決定する利上げに市場の関心が集まる中、米ドルは昨日、対米ドルで下落した。FRBは25bpの利上げを実施すると予想されており、現在Fed Fund Futuresはそのシナリオが実現する確率を97%としている。しかし、市場はFRBが7月の決定後も金利を据え置き、来年3月
に利下げに踏み切るとも予想している。過去1ヵ月間、一部のFRB政策担当者は、 市場の予想とは対照的に、7月会合後の再利上げの可能性を強調していた。したがって、FRBが予想通り25bpの利上げを実施した場合、市場の関心は声明文に盛り込まれたフォワードガイダンスに向かうと予想される。同行が再利上げを支持する強いタカ派的なトーンを維持した場合、市場はポジショニングを変更する必要があるため、
米ドルは非対称的な支持を得るかもしれない。逆に、FRBが利上げサイクルの終了を示唆し、市場の予想を正当化するようであれば、米ドルはやや弱含むだろう。さらに、その30分後に行われるパウエルFRB議長の記者会見にも注目したい。議長は、起こりうる極端な市場の反応を和らげ、市場を落ち着かせようとするだろう。また、米ドルを上昇させるようなタカ派的な発表の可能性は、同時にFRBが過剰な引き締めを行っているのではないかという市場の懸念を強めるため、米国株式市場にも重荷となり、金価格も弱まるだろう。
米国株式市場は、若干のためらいはあったものの、ダウ平均は比較的横ばい、S&P500とナスダックは上昇し、昨日は上昇する傾向にあった。特にグーグルやマイクロソフト の決算発表は、株式投資家に自信を与えたようだ。しかし、マイクロソフトの株価は、クラウド事業部門の成長鈍化が報告され、圧迫されているようだ。
その他の注目材料
本日の欧州市場では、フランスの7月消費者信頼感指数の発表に注目。米国市場では、米国の6月新築住宅販売件数が発表される。FRBの金利決定に加えて、カナダドル投資家は7月12日の金利決定前に行われたBoCの金融政策審議の発表に注目したい。
EUR/USD 4時間チャート

Support: 1.1020 (S1), 1.0885 (S2), 1.0780 (S3)
Resistance: 1.1175 (R1), 1.1270 (R2), 1.1370 (R3)
#MSFT Daily Chart

Support: 341.00 (S1), 326.50 (S2), 312.50 (S3)
Resistance: 367.00 (R1), 385.00 (R2), 400.00 (R3)



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