明日のFRBの金利決定に向けて市場の関心が高まっており、25bpの追加利上げが予想される中、米ドル相場は5日続伸した。
昨日の米国株式市場は、ダウとS&P500が上昇したにもかかわらず、ナスダックは比較的横ばいだったため、複雑なシグナルを発している。マイクロソフト(#MSFT)とアルファベット(#GOOG)は本日、市場終了後に決算報告を行い、明日はイーベイ(#EBAY)とメタプラットフォームズ(#META)、木曜日はインテル(#INTC)とアマゾン(#AMZ)などが発表される。
通貨ペア市場に戻ると、7月のPMI速報値が発表され、経済活動の収縮がさらに深まったことを受け、ユーロ圏の経済見通しを懸念している。ユーロ圏経済の牽引役であるドイツの製造業が、パンデミックが始まった2020年5月以来の低い数値となったことが特徴的だ。特筆すべきは、
ドイツの自動車産業が電子自動車に関して海外から強い競争圧力を受けていること、また、専門職の不足と既存従業員の不安、エネルギーコストの高騰が状況をさらに悪化させていることである。それに加えて、ECBのタカ派的な姿勢も考慮しなければならない。ECBは過去8ヵ月間に400bpもリファイナンス金利を引き上げており、木曜日にも利上げを実施し、おそらく9月にも利上げを実施すると予想されている。ユーロ圏のインフレ圧力抑制を目的とするECBの金融引き締めは、 ユーロ圏の金融環境が一段と緊迫化し、特にECB当局者によれば高金利がより長期にわたって維持されることから、経済活動の一層の重荷になると予想される。全体として、ユーロ圏の経済見通しは悪化しており、ユーロの重荷となるだろう。
その他の注目材料
本日の欧州時間では、ドイツの7月IFO企業景況感指数、英国の第3四半期CBI景況楽観指数、7月鉱工業受注の動向に注目。米国市場では、7月の消費者信頼感指数と同月のリッチモンド連銀総合指数の発表に注目。原油投資家は、米国で発表される週間API原油在庫に関心を寄せるだろう。明日のアジア市場では、オーストラリアの第2四半期消費者物価指数が発表される。
AUD/USD 4時間チャート

Support: 0.6700 (S1), 0.6595 (S2), 0.6545 (S3)
Resistance: 0.6770 (R1), 0.6835 (R2), 0.6900 (R3)
EUR/USD 4時間チャート

Support: 1.1020 (S1), 1.0885 (S2), 1.0780 (S3)
Resistance: 1.1175 (R1), 1.1270 (R2), 1.1370 (R3)



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