本日の注目は、本日の米国時間に予定されているFOMCの金利決定だ。昨日の5月消費者物価指数が前年同月比、前期比ともに予想を下回り、コア消費者物価指数も予想通りだったことから、米国経済におけるインフレ圧力の緩和を示唆するものと思われる。その結果、投資家は、消費者物価指数が発表されたことで、FRBが積極的な利上げ路線を継続する圧力が弱まったと予想している。現在、FFFは、FRBの利上げ継続の確率を91.66%としている。しかし、FRBが据え置いた場合、将来の利上げの可能性を示唆するタカ派的な表現を含む可能性があり、その結果、タカ派的なポーズを取ることになると考えられる。
昨日の欧州市場では、英国の4月雇用統計が発表され、英国経済における労働市場の逼迫が示された。英国ではインフレ圧力が持続しているため、BOEによる将来の利上げを後押しするだろう。 さらに、昨日発表されたドイツのZEW指標では、さまざまなシグナルが示された。6月の現況判断は大幅に低下したものの、6月の経済情勢は改善したように見える。 本日のアジア時間では、ニュージーランドの貿易収支が第1四半期に前年同期比で減少したものの、前期比では改善したことが発表され、ニュージーランドドルにとって複雑なシグナルとなった。
原油投資家は、昨日のOPECの報告を受けて、上昇したようだ。月報では、景気下落が迫っているという市場の懸念にもかかわらず、2023年の需要予測が変更されていないことが示された。また、ロイター通信がイラクの原油生産が不調であると報じたことも、昨日の取引で原油の上昇を促した。
その他の注目材料
本日の欧州では、英国の4月GDPと製造業生産高の伸び率、スウェーデンの5月インフレ対策、ユーロ圏の4月鉱工業生産の発表に注目が集まる。米国時間では、FRBの金利決定に加えて、米国からPPI率の発表に注目し、原油投資家はEIA週間原油在庫統計の発表に関心が集まる。明日のアジア時間では、ニュージーランドの第1四半期GDP、日本の4月の機械受注と5月の貿易統計、オーストラリアの同月の雇用統計、そして中国からは5月の都市投資、鉱工業生産、小売売上高が発表される予定である。
AUD/USD 4時間チャート

Support: 0.6700 (S1), 0.6640 (S2), 0.6675 (S3)
Resistance: 0.6770 (R1), 0.6835 (R2), 0.6920 (R3)
USD/JPY 4時間チャート

Support: 138.70 (S1), 136.60 (S2), 134.60 (S3)
Resistance: 140.80 (R1), 142.75 (R2), 145.10 (R3)



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