昨日は為替相場が上昇したものの、全体としては横ばい圏内の動きとなった。 一方、米国株式市場はメガテック企業の下落によりナスダックも下落し、米国株式市場の上昇に一旦終止符が打たれたようだ。 本日は、米国第1四半期のGDP確定値が発表されるが、速報値では前期比-1.5%とマイナスであり、確定値であればリセッション懸念が強まるだろう。
本日、パウエルFRB議長がECB中央銀行フォーラムでスピーチを行う予定であり、FRBが利上げを加速させる方針を示した場合、米国経済の成長見通しが縮小する可能性があり、市場の懸念はさらに強まるだろう。 昨日は米国債の利回りが低下し、米ドルへの上昇期待がさらに弱まった。この傾向が続けば、米ドルがさらに下落することに注意する必要がある。
ユーロ投資家が注目するドイツの消費者物価指数値
ユーロは昨日、米ドルに対して、また今日のアジア時間でポンドに対して上昇する傾向があったが、日本円に対しては上昇しなかった。 ユーロ投資家は、ドイツの消費者物価指数速報値の発表に注目すると思われ、もし消費者物価指数がさらに加速した場合、ECBに対する9月の利上げ圧力が強まり、ユーロが上昇するだろう。
ECBの中央銀行フォーラムが連日開催されており、ラガルドECB総裁のスピーチに注目したい。昨日は、インフレとの戦いについてより決定的なトーンを用いていたようだ。 ラガルド総裁が今後もタカ派的な発言を続ければ、ユーロは上昇するだろう。
WTIの価格は上昇を続けている
WTI価格は、昨日も上昇を続けたが、1バレル110ドルの水準で安定する兆しを見せている。 サウジアラビアとUAEは、生産能力が限界に達しているため、生産レベルを引き上げることができないようで、原油価格の上昇圧力が強まるだろう。 また、G7の首脳は、一定価格以上で販売されたロシアの原油の輸送禁止を検討することで合意したが、現時点では原油価格への影響はないようだ。 本日の原油投資家は、昨日発表された4月の原油在庫が大幅に減少していることから、EIA原油在庫統計の発表に関心を持つかもしれない。
USD Index 4時間チャート

Support:103.85 (S1), 102.80 (S2), 101.65 (S3)
Resistance: 104.55 (R1), 105.45 (R2), 106.45 (R3)
EUR/USD 4時間チャート

Support: 1.0480 (S1), 1.0350 (S2), 1.0260 (S3)
Resistance: 1.0625 (R1), 1.0735 (R2), 1.0815 (R3)




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