FX(外国為替証拠金取引)における「ナンピン」とは、相場が自分の思惑と逆に進んだときに、同じ通貨ペアを追加で買い増し(または売り増し)することで、平均取得価格を下げたり上げたりして損失回避を狙う手法です。本記事では、ナンピンの基本的な仕組みを解説し、メリット・デメリットを整理したうえで、よくある質問について解説します。 FXナンピンの基本 ナンピンとは?意味は? ナンピンとは、英語で「averaging down/up」とも言われ、相場の逆行時に追加の建玉を持って、平均建玉価格を移動させる手法です。 たとえば、ある通貨ペアを135円で買った後に125円まで下落した場合、さらに買い増しして平均を130円などに調整することがナンピンの典型的な例です。これにより、少しの反転でも損切り幅を縮められる可能性があります。 ナンピンと両建ての関係は? 両建ては、同じ通貨ペアで「買い」と「売り」を同時に持つこと。損失を一時的に固定化する効果があります。ナンピンは、含み損に逆らわず同じ方向に増やします。ナンピンでポジション量が増えると、含み損が大きくなるリスクがありますが、そこで両建てを入れると、相場がさらに逆行しても損失がそれ以上広がらず「時間稼ぎ」ができます。 ただし両建て自体は損失を解消しないので、その後に「どの方向で解消するか」の戦略が必要となります。実際には、ナンピン+両建てを組み合わせて「ナンピンヘッジ」として使うトレーダーもいます。…